富士通社員と考える新たな働き方 in 別府 【Well-being/My Purpose】

DAY2では、「自分らしさをカタチに」というテーマで知財ワークショップが行われました。
富士通社員から知財についての座学の後、学生と社員が協力して地域を活性化するビジネスアイデアを創出しました。
参加者は互いの多様な価値観に触れ、新しい考えを知ることができました。その様子をお伝えします。

【DAY2】4. 富士通の知財取組み紹介

まずは、富士通の知財に関する取り組みについての発表がありました。

知的財産とは、人々が生み出した技術やブランド、アイデア、ロゴ、ノウハウなどの成果物に対する権利を指します。例えば、技術を保護する権利である特許は、その技術を独占的に利用できることで、競合他社からの模倣を防ぎ、企業のビジネスを守ります。

しかし、知的財産を単に保護するだけでなく、活用することも重要です。富士通では、知的財産を他社に活用してもらうことで、自社だけでは解決できない社会課題の解決に取り組んでいます。

知的財産を活用したベンチャー企業の設立事例もあります。
昭和女子大学の学生たちが考案した「赤ちゃんの見守りサービス」は、知的財産の価値を高め、学生ベンチャーの設立に繋がったと田口さんからお話がありました。

【DAY2】5. 富士通知財ワークショップ

テーマは、「富士通の特許技術を用いて、別府を盛り上げるアイデアを創出」。
このワークショップでは、富士通の技術を駆使して、地域課題の解決や新たなビジネスアイデアの創出に取り組みました。
具体的な富士通の技術として、印刷画像へのコード埋め込み技術、ターゲット広告技術、IoTタンブラー、芳香発散技術、低カリウム野菜栽培技術などが紹介されました。

自分たちが感じる課題感やトレンド地域の課題、ニュースを踏まえて事業領域を考えます。

グループ内で、アイデアの共有を行います。
注目されたのは著作権問題に関するアイデアでした。IoTタンブラーを活用して、閲覧利用規約などのルールを周知するサービスを提供することが提案されました。海賊版や違法アップロードによる著作権侵害が深刻な問題となっているので、需要がありそうです。

その他にも

  • 別府観光のリピート率を上げるプラン
  • 子どもの教育
  • タンブラーで温泉スタンプラリー

など様々なアイデアが出て、お互いの視点で深め合っていました。

【DAY2】6. 振り返り

6-1. 参加者の学生

参加者たちは、企業のパーパスや社風を知り、新しい学びや気づきを得たとともに、自分らしいキャリア形成のヒントを得ることができました。

学生たちの感想

  • 複数人で議論することで、一人では思いつかなかったアイデアを出せたことが非常に学びになりました。
  • 富士通のパーパスの中で、個人のパーパスを実現することができるという考え方は、とても共感できました。
  • 知財について初めて学ぶことができ、非常に興味深い内容でした。
  • プレゼンテーションを行っていた社員の方々が、かっこよくて自分も社会人になりたいと思いました。
  • 富士通という会社や、人、社風について知ることができ、自由な雰囲気がとても魅力的だと感じました。

6-2. 富士通の社員

深町 弘明さん
自分のアイデアはダメだと思わず、他のアイデアと掛け合わせてください。
イノベーションは多様な考えや知恵を融合させることで生まれます。

渡部 かんなさん
皆さんのPurposeを聞いていると、自分のPurposeを振り返るきっかけにもなったので、みなさんも同じように人と共有することでブラッシュアップできることがあるかもしれません。ぜひ、実践してみてください。

田口 有悟さん
参加者の皆さんの熱意に感銘を受けました。また、素晴らしいアイデアが出されたことも印象的でした。今後は、それらのアイデアを実現するための仕組みを整え、学生にも還元できるような取り組みを検討していきたいと思います。

熱田 勉さん
参加者の皆さんから多くの意見が出て、尚且つしっかりと言語化されていることに驚きました。
今後もぜひその能力を活かして、積極的に意見を発信し、議論してほしいです。

【DAY2】6. 参加者の声

6-1. 参加者の学生

大鶴 志龍さん(別府大学 発酵食品学科)
他の人たちとの意見のぶつかり合いで、自分のアイデアが広がり楽しかったです。一人で考えるよりも、一緒に考えることでアイデアが生まれるんだなって思ったし、交流した人たちからは海外の視点をもらって、自分にはなかった発想があって驚きました。もともとアイデアを考える機会がなかったけど、このような機会があれば、楽しく考えることができることがわかったし、参加してよかったです。

御手洗 伶香さん(大分県立芸術文化短期大学)
会社が保有する特許を自社だけで活用するのではなく、他社と協力することで新しいビジネスアイデアを創出することができるということも驚きでした。私が今まで勉強してきた「情報・心理・地域」の知識を全て活かせそうな会社だと感じました。

6-2. 富士通の社員

田口 有悟さん(富士通 知的財産戦略室)
学生たちのアイデアは地元や自身の専門分野と結びついており、コンテンツビジネスに関するIPの保護など、興味深いアイデアがありました。Z世代の視点である「well-being」を取り入れたアイデアは、共感を呼ぶものや新たなビジネスのヒントになるものが多いと感じました。私自身、別府に来て、ワークショップの形で一緒に考える機会を初めて体験し、自分ごとで社会を捉えてアイデアを出す場に加われたことは嬉しく思います。

【全体を通して】7. まとめ

7-1. 本プログラムの責任者より

深町 弘明さん(富士通 Employee Relation統括部 )
今回のワークショップの目的の1つは、地域と都市をつなぐきっかけを作ることでした。世界をより持続可能にしていくためには、いつもの場所でいつもの人と接するだけでなく、社会課題に対して多くの考え・思い・知恵を融合させて取り組む必要があると思っています。今回学生の皆さんは、自分自身が社会に貢献できることを一生懸命考えて発表してくれました。大分に暮らしているからこそ導き出されたアイデアもあり、私たち富士通社員も多くの刺激をもらいました。また皆さんとお会いできることを楽しみしています。

7-2. 最後に

「FUJITSU × B-biz LINKワーケーションプログラム」は、参加者の大学生たちが「Well-being」や「My Purpose」を考え、富士通の「知財」を活用して新たなアイデアを生み出す内容のプログラムでした。

富士通が取り組む企業のPurposeや社会課題にも触れ、グループワークを通じて地域社会の課題解決に向けたアイデアを出し合いました。

大学生たちは、新たな気づきや学びを得ながら、自分らしいキャリアの方向性を模索することができたでしょう。これからも、地方と都市の企業と学生が共に成長できるようなプログラムが生まれていくことを期待したいと思います。

問合せ先(一社)別府市産業連携・協働プラットフォーム B-biz LINK
TEL:0977-76-5205
Mail:info@b-bizlink.or.jp
HP:https://www.b-bizlink.or.jp/

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